人間の体は機械になるの?
その可能性は十分にあるよね。
でも人間には大切なものがあるんだ。
それは「心」。時には命よりも大切なものと捉える人もいるよ。
もくじ🔖
1:【優良本の紹介】要約『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』Lesson5:人間の社会的役割と体
新型コロナウィルスの影響で野球や競馬、大相撲も無観客試合が続いていますね。
テレビで観戦できるとはいえ、やっぱりお客さんが入っていないと寂しいです😭
私は毎年この時期はプロ野球のオープン戦を観に行くのを楽しみにしていますが、今年はその楽しみがなくなりました。
シーズン開幕も延期になり、それも寂しいことです😢
株価も下がり、円高が進んで$1=101円台になりました。
こんなに円高が進んでえんだか?
・・と、経済もなかなか笑えない状況です、、。
そんなことばかり言っていても仕方がないので、ここからは気分を入れ替えていきましょう!
今日は「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考」の5回目、Lesson 5のお話です。
歴史学者でこの本の著者ユヴァル・ノア・ハラリ先生は、あらためて本当にすごいですね!
世界の歴史とその時の状況をよく把握されています。
今までの歴史から、そして今後の状況の予測まで。
前回までは、21世紀が今より経済的にも生物学的にも格差が広がる恐れがあるお話をしました。
今回からはそんな未来の中で私たちがどのようなことに注意して生きていけばよいのか?ハラリ先生の本に書かれていることにハピもも的な思考を加えて紹介していきます😌
それでは早速、Lesson 5を見ていきましょう!
2:あなたは一生のうちに何人の人と親密になれますか?
ITテクノロジーの発展で、私たちは世界中の人と繋がることができるようになりました。
SNSをやっている方の中には、フォロワーが1万人、10万人といった方もいらっしゃいますよね。
でも私たちはその人たちのことを、どれだけ知っているでしょうか?
単に「多くの人と繋がっている」と言えば、それは正しいかもしれませんが、本当の意味での人としてのつながりはどうでしょうか?
SNSは文字や写真、動画でのつながりはありますが、「人と人としての親密な繋がりがあるか?」と言われれば到底そうとは言えませんよね。
Facebookはコミュニティの構築を楽にするツールを開発していますが、それはあくまでもネット上での話。
私たちが本当に大切にしなくてはいけないのは誰でしょうか?
これは説明するまでもなく、身近にいる家族や友人ですよね。
FacebookをはじめSNSのおかげで私たちは多くの人との繋がることができるようになりましたが、同時に身近にいる人との会話が減ったりスマホを眺める時間が増えてきました。
私たちが一生のうちに親密な関係になれる人間関係は何人くらいでしょうか?
答えは、せいぜい150人ほどです。
3:仮想空間の住人は不幸なのか?
人との付き合いは、その人と一緒に過ごす時間や会話をした時間に比例して親密度が増すもの。
そして交わした会話の内容の濃さで変わるもの。
中には深い人間関係の構築が苦手な人がいるかもしれません。
未来はVR(仮想空間)の中で生きる人が出てくるかもしれない。
でもそれもアリだと思います。
しかし仮想空間の中でも「会話」が人の幸せの基本になることは変わらない。
仮想空間の中においてさえ、親密な人間関係を構築するには「会話」と「ともに費やした時間」というのは大切になってくる。
人間が人間らしく「幸せだなぁ」と感じるのは、誰かと繋がっているという感覚によって。
もっと言うと「誰かの役に立っていると感じるとき」。
私たちはコミュニティの中で社会的な役割を果たしています。
あなたの役割を考えてみてください。
もしかしたらあなたは「誰かの父親」「誰かの母親」かもしれないし、「誰かの大切な伴侶」かもしれない。
当然あなたは「誰かの子供」であるし、「誰かの兄弟姉妹」かもしれない。
地域のおいては「○○会社の社員」という役割もあるかもしれないし、「○○サークルのメンバー」という役割があるかもしれない。
私にとっては「ヨガのクラスの仲間の一員」という役割もあります。
私たちはこの社会的な役割によって、人間らしく生活ができています。
マザー・テレサは「人は病気や貧困ではなく、誰からも必要とされなくなったときに実質的な死を迎えている」と言いました。
これは非常に重要な考え方で、私たちは誰かに必要とされてはじめて、人として生きている意味がある。
言葉を代えると「他者貢献」。
「嫌われる勇気」で有名な心理学者アルフレッド・アドラーも「他者貢献こそが人生に意味を見出すもの」みたいなことを言っていましたね。
そういった点でSNSは、たとえネット上であってもその人が「誰かの役に立っている」のであれば、その人が生きている価値があり、その人が幸福を感じることができると言えます。
つまり仮想現実の住人が不幸だということにはなりません。
仮想空間は新しい形の社会でありコミュニティ。
4:重要なこと
繰り返しになりますが、現実世界でも仮想空間でも「誰かの役に立つことで幸せを感じることができる」。
この原理原則を理解した上で、どこに幸せのポジション取りをするのか?
それはあなた次第ということになります。
現実世界の家族や友人なのか?
ネット上や仮想現実の中の家族や友人なのか?
しかし!
そのことを考える前にとても重要なことが一つあります。
それはあなたの体です。
あなたは自分の体にもっと注意を向ける必要があります。
「自分の体にしっくり馴染めないなら、世界にしっくり馴染むことは決してできない」とハラリ先生は警鐘を鳴らしています。
21世紀は義手義足がもっと発展し便利な時代になる。
健康な人でさえ、自分の生まれ持った手足に代えて便利でアップグレード可能な義手義足を使いたがるかもしれない。
「バイオメトリックセンサーや、脳とコンピューターを直接つなぐブレイン・コンピューター・インターフェイスが電子機械と有機的な体の境界を少しずつ消し去り、人体という領域に文字どおり食い込む」とハラリ先生は警鐘を鳴らしています。
「人類の統一を目指すのであれば、人間には体があることを正しく認識することが欠かせない」
コンピューターが発達する21世紀においても幸福の基本となるのは体。
心についても「AI時代における人間の自由は、今後の心についての探究如何による」ことになります。(Lesson 3参照)
21世紀のコンピューターや機械がさらに発展する世の中では、人間は今以上に自分たちの心と体を見つめ直さないといけないのかもしれません。
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