今日は「21 Lessons」の2回目ですね♪
この本はやっぱり難しいよね。
でも最後まで良い事が書いてあるよ!これからの人類が進む道が書いてあるので、興味がある人は1度は最後まで読んで欲しいですね。
もくじ🔖
1:【優良本の紹介】要約『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』Lesson2:雇用
今日は、先日から書き始めている「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考」の超訳の第2回目となります。
なにしろ、「21 Lessons」というくらいですからね。
内容が多いんです!
本も分厚いし。
ネタバレになりますが、最終章では「瞑想」という話まで出てきます。
そんな「21 Lessons」はとても素晴らしい本なのですが、内容が充実し過ぎているので読んでいるうちにわからなくなってきます。
そのため少しでも理解がしやすくなるよう、一つづ分けて紹介していくことにしました。
今日はその中の「Lesson2」です。
AI時代の雇用問題に焦点が当たりますので、興味がある方はぜひ読み進めてみてくださいね。
そしてさらに知りたい方はぜひ本書を手に取って読んでください😃
それではさっそくどうぞ!
2:近い将来、あなたの仕事はないかもしれない
ハイ、負けるな!みんな!
よくいろんなネットや雑誌で「将来なくなる仕事、残る仕事」みたいな見出しで記事が書かれています。
ITテクノロジーの発展で、人間の仕事がAIに取って変わられるのは大方の見方かもしれません。
ありきたりに言うと「本当にあなたの仕事がなくなるかどうかは、あなた次第です。」
でも、仕事がなくなることが本当に悪いことなのか?
「ざけんじゃねぇ!」と怒られそうですが、仕事がなくても幸せな生活というのはあるのではないか?
そういった議論も出てきています。
なにしろ、人間に変わってAIやロボットが仕事をしてくれるのですから。
もちろんなくならない仕事もある。
それを論じるのは大切なことかもしれないが、その前に、問題となっているAI革命についてどれくらい私たちは理解しているのだろうか?
3:AI革命の正体
コンピューターが速くなるだけではない。
神経科学や行動経済学の研究は、人間の行動を科学的に分析してきた。
例えば、以前の経済学では「値段を下げる」→「購買の促進」といったモデルでした。
しかし行動経済学では「値段を下げる」→「商品が粗悪なのでは?」→「商品が売れない」といった人の心理を加えた行動を提示する。
例えば、スーパーマーケットとコンビニが並んでいたとして、普通は値段の安いスーパーマーケットで買い物をするが、行動経済学はその意思決定に疑いをかける。
もし、そのコンビニにとても愛想の良い店員さんがいるとすると、人は経済学のモデルと違った意思決定をする。
つまり「値段が高くてもコンビニで買い物」をするのである。
もちろん他の要因も分析対象となる。
「スーパーほどレジで待たなくても良い」
「コンビニに安心感がある」などなど。
このような意思決定は、実は謎めいた自由意志ではなく、何十億ものニューロンによってなされていることが判っている。
つまり「人間の直感」も実際は「パターン認識」に過ぎないということが判っている。
情動や欲望が生化学的なアルゴリズムによって構成されているなら、AIはそのアルゴリズムを解読できるのである。
AIは人間の情動さえもビッグデータとして集積し、やがて人間の思考をハッキングできるようになる。
すでにアメリカのシカゴやロサンゼルスなどの大都市ではAIによる犯罪予測及び防犯システムが稼働してきており、日本でも神奈川県警をはじめ、AIによる防犯システムの構築が徐々に始まっている。
近い将来、AIは私たちの感情までも読み取ることができるようになり、私たちの生活に最適な支援もしてくれるようになるだろう。
そしてAIには人間にはない特徴が2つある。
それは「接続性」と「更新可能性」です。
「接続性」とは、コンピューターは人間のように個々の独立した存在ではなく、ネットワークでつながっていることを指す。
よく「人間 vs AI」などと比較されることが多いが、実際は「人間 vs AIの統合ネットワーク」なのだ。
「更新可能性」とは、AIの統合ネットワークは簡単にアップデートすることが可能であるということを指す。
Googleの検索エンジンも常に絶え間なくアップデートされ、私たちはそれをすでに使っている。
「調べる」という作業は、「本や新聞で調べる」という作業から「ググる」という作業に変わった。
これらは疑いようのない事実ですね?
人間の知識は、本や日記などを書いてあれば後世に残せるが、基本的にはその人が死んだら終わり。
しかしコンピューターは学習したことを統合ネットワークに蓄積し、ネットワークにつながっている他のコンピューターからいつでも出力できる。
そして人間のように死ぬことがない。
あなたは病気の診断を一人の医師に委ねますか?それともAIの統合ネットワークに委ねますか?
4:人間が芸術に共感するのは、作品の中に自分自身を見出すから
音楽や映画はすでに自宅に居ながらダウンロードしたりストリーミング購入できるようになってきました。
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オーケストラやコンサート、ライブなどの臨場感は自宅では味わえないが、VRの技術が発展してきたので、今後は臨場感は自宅でも楽しめるようになるかもしれない。
いや、もうすでにある。
映画も自宅で映画館のような迫力で観ることが徐々にできるようになっている。
「プレイステーションVR®︎」のような最新のヘッドマウントディスプレイなどは、四畳一間でも目の前に大画面を見せてくれる。
家庭用のプロジェクターも価格が1万円を切るものが出てきて、性能も良くなった。
しかし、そのコンテンツを提供する作曲家、作詞家、演奏者。映画でいうと俳優の演技などはどうだろう?
AIに取って代わられるだろうか?
このようなクリエイティブな仕事は、今のところAIには難しいようです。
「人間が芸術に共感するのは作品の中に自分自身を見出すからだ」と、よく言われます。
AIはたとえ人間全体の情動や思考が解読できても、個々の人間の個別のヒストリーや背景を解読できなければ、あまり良い芸術家にはなれないかもしれません。
5:新しい仕事の中身は?
武器の話で申し訳ないのですが、アメリカ軍の無人ドローン。
パイロットがいない代わりに、何人で飛ばしていると思いますか?
答え。
一機あたり30人です。
さらに情報の分析に80人を要します。
しかし注意してほしいのは、ただの人数の話ではないということです。
この合計110人のスタッフは、私たちが誰でもできる仕事をしているわけではありません。
専門の知識と技術を持ったスタッフなのです。
ここがポイントです。
今後のAI時代においては、無くなる仕事も多いが新しく創造される仕事もある。
しかし、そこには単純作業ではなく、専門の知識と技能が求められる仕事が増えると思われます。
AI時代は「熟練労働者の不足」と「高い失業率」に陥る可能性がある。
そして熟練労働者でさえ、その知識や技術はテクノロジーの発達によって陳腐化していく恐れがあります。
医療を例にとると、専門知識を持った医師でさえ、今までのような仕事の仕方はできなくなるかもしれない。
お先、真っ暗じゃん!
それがそうでもありません。
安直に考えるのは危険ですが、政府による規制によってある種のテクノロジーの導入を防ぐこともできるでしょう。
しかし、私たちが認めなければならないことがあります。
それは「過去から受け継いだ社会モデルや経済モデル、政治モデルは、AI時代に当てはめることが不適切である」ということです。
そして次第に注目を集めている新しいモデルがあります。
6:働かずとも高い生活満足度!イスラエルの例
次第に注目を集めている新しいモデルとは、普遍的な「最低所得保証」と呼ばれる発想で、アルゴリズムとロボットを制御している億万長と企業に課税し、全ての人に一定額を定期的に支給する発想です。
それって、共産主義じゃん!
いや、新しい自由主義の形です。
私たちは発想を変える必要があります。
ここにイスラエルの例を挙げます。
イスラエルではユダヤ教超正統派の男性の半数が一生働かない。
しかし高い生活満足度が報告されている。
彼らが一生働かなくても生活できるのは、一つにはその妻たちが働き、一つには政府がかなり補助金や無料サービスを提供しているからです。
正直、今、ピクッてなった女性も多いのではないでしょうか??
やがてイスラエルの政府は職に就いていない人をそこまで大勢支えられなくなり、彼らも働きに出なくてはいけない日も来るでしょう。
しかし、生活満足度のグローバルな調査ではイスラエルはたいてい上位に入る。
自由主義はセーフティネットとセットなってはじめて価値がある。(注:Lesson1 参照)
そのような新たなセーフティネットと有意義な営みやコミュニティを結びつけられれば、AIに仕事を奪われることは、実は恩恵となるかもしれない。
事実、AIの台頭によって、私たちは高性能の医療を安く享受することができるようになる可能性が大きいと思われます。
21世紀はもしかしたら今のような自由と引き換えに、仕事ではなく、家庭やコミュニティなど他のことに幸福を見出す時代になるかもしれません。
いずれにしてもいつの時代も、どこに幸福の軸を置くかは私たち次第ということになります。
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