新型コロナに対して医療従事者には感謝しかありません。
自粛期間だけでなく、もっと新型コロナが落ち着くまで遠出や会食は自粛します。
ある大学の研究で、新型コロナの影響で看護師の4割が「辞めたい」と思っているとの発表がありました。
新型コロナに限ったことではありませんが、感染症が流行したときに大切なことは「医療従事者を失わないこと」。
医療従事者の方たちと一般の人たちに、とても大切な考え方をお伝えします。
この記事を最後まで読むと少し気が楽になると思いますし、大切な考え方を身に付けることができます。
もくじ🔖
1:【医療従事者の転職】コロナ禍での医療従事者の転職と世間の反応
2021年2月10日に配信されたYahoo!ニュースで「新型コロナの影響で看護職の4割の人が辞めたい」との研究発表が報じられていました。
2:最も大切なことは「医療従事者を失わないこと」
結論から言うと、医療従事者こそ自分自身を大切にすることです。
そうは言っても医療に従事者する人たちは、苦しんでいる患者さんを前になかなか「敵前逃亡」はできませんよね。
職業としても人としても目の前の人を見捨てることは大きな勇気が必要だし、それは職業倫理としても人の倫理としても間違っているとさえ思ってしまいます。
一緒に働いている仲間にも申し訳ないと思ってしまいます。
でも本当に大切なことは自分自身を大切にすることです。
前述しましたが、感染症が流行している世の中で最も大切なことは「医療従事者を失わないこと」です。
もし無理をして医療従事者であるあなたが倒れたり死んでしまったら、あなたの代わりをする人はいないです。職場でも、家庭でも。
ではどうしたらいいのか?
3:結局、多くの上層部は現場を知らないよね?
結論から言うと、自分の力だけでは限界があります。
体力、気力とも無限にあるわけではありません。
私の話で大変恐縮ですが、私自身、病院ではないものの「24時間勤務」、「3ヶ月間(約90日間)休みなし」という仕事をしてきたことがあります。
その時は施設勤務でしたので、ほぼ毎日施設に寝泊りしていました。
結果、精神的にかなり追い詰められ大切なものを失いそうになりました。
当時の施設運営会社は本来は4人でやるような仕事量を私1人に乗せてきていました。
原因はやはり人員不足。
でも不思議なことに入居率や売り上げのことを言うんですよね、上層部の人たちは、、。
で、そのとき「上層部に忠誠を誓う必要はないな」と確信しました!
問題はすでに入居している利用者さん。
この方たちには誠意を持ってケアしていこうと思いましたが、新規の利用者の受け入れは全てストップ!
現場の長として上からはいろいろと言われました。
何度か上に訴えることはありましたが、それでもさらにその上からの圧力があるのか、定期的に「入居を推進せよ」と言ってきていました。ツラかった😭
結局、「上層部が現場のオペレーションに精通しているかどうか」が「医療従事者が燃え尽きることを防げるかどうか」の大きなポイントになります!「せめて定期的に現場に入って欲しい!」
もしこのブログを読んでいる上層部と言われる立場にいる人がいらっしゃったら、切にお願いします。
4:自分の課題か?他者の課題か?
新型コロナの発生や世界的な流行は決して医療従事者の責任ではありません。
厳密に言うと「病院内で発生したクラスターはどうなの?」という話になるかもしれませんが、それは杜撰な感染症対策でない限り、「最善を尽くした不運な結果」だと思って割り切った方がいいです。
インフルエンザもノロウィルスも新型コロナウィルスも、甘く見ている医療従事者はいないはず。
アドラー心理学の「嫌われる勇気」に書かれているように、ここでは自分の課題と他者の課題を切り離して考えることが非常に重要です。
本のタイトルは「嫌われる勇気」ですが、現場で最善を尽くしている医療従事者が自分の選択をしても嫌われることはないと思います。
医療従事者の課題は、自分自身を失わないようにすること。
それ以外の人の課題は、不注意な行動で新型コロナに罹患しないこと。
見えないウィルスを相手に緊張の連続。
休憩室以外では気を緩めることもできない現場。
状態が悪化する患者に、次から次へと入院してくる患者。
以下に現場の看護師さんが書いたと思われるコメントを載せておきます。
5:無理しないで、いつでも戻ってきて!
看護師という職業柄、ミスなく処置するのは当たり前で看護記録も他のナースが分かるように書くのは結構な労力がかかる。
防護服を着るのも大変だと思いますが、脱ぐ時はもっと気を遣うところだと思います。
疥癬やノロウィルスだって相当大変なのに、新型コロナウィルスへ正面から向き合うのは怖いと思うし精神的にキツイと思う。
そして「新型コロナウィルスに対して正しく対処する」には厚生労働省が出している基準を守るだけでは不十分で、現場で自分の頭や五感を使って患者さんごとに対応しなければいけない。
どこまで踏ん張るかは各医療従事者によって違うのが前提で、限界が近づいていたら限界を越える前に最前線から一歩後退してもよいと思います。
医療従事者ひとりひとりの思いがあると思いますのであまり無責任なことは言えませんが、決して無理はしてほしくない。
それが多くの人の思いだと思います。
6:最新の新型コロナウィルスの情報
まずは厚生労働省から最新の情報を。
日本以外の海外のCDCも高水準の内容を配信している印象です。
海外メディアの場合、ブラウザがGoogle Chrome だと翻訳機能の「Google Translate」が簡単に使えるのでオススメです。
「Centers for Disease Control and Prevention」(アメリカ、英語)
「European Centre for Disease Prevention and Control」(EU、英語)
「中国CDC」(中国、英語)
「韓国CDC」(韓国、英語)
ワクチンに関する情報もありますので、参考になれば嬉しいです。
7:一番伝えたいこと。燃え尽きる前にゆっくりと休む
もしあなたが燃え尽きそうになっていたら、まずは一旦、心も体も休めること。
その後、元気になったらまた最前線に戻るという選択も普通に考えなければいけないと思います。
なんの思慮もなく職場を転々とするのは違うと思いますが、とことん患者さんやウィルスと向き合って、それでも燃え尽きてしまいそうなら今すぐ仕事を休むか環境を変えることを絶対にオススメします。
復職する際は、誰かの「ツテ」でもいいと思いますし「【マイナビDOCTOR】」や「看護師転職サイト『ナースJJ』」などで探すこともできます。
まずは世の中のためにも家族のためにも、あなた自身のためにも医療従事者であるあなたが燃え尽きないことが1番だと思うのです。