今度、おばあちゃんの誕生日に補聴器をプレゼントしようと思うんだ!どんなのがいいかなぁ?
補聴器をプレゼントするのは要注意だよ!難聴の中には補聴器を使っても聞こえにくいものがあるんだ。補聴器は安くても数万円もする買い物だから、今日は難聴に関する基礎知識と後悔しない書い方を紹介するよ!
もくじ🔖
1:【難聴対策】補聴器をプレゼントするのは慎重に!後悔しない補聴器の買い方!伝音性難聴と感音性難聴
「おじいちゃんやおばあちゃんの耳が最近少し遠くなったよな」
お年寄りがいるご家族なら気がつくことがあるかもしれません。
「本人も困っているようだし、そうだ!今度、補聴器をプレゼントしてあげよう!」
優しいご家族ならそのように考えるかもしれませんね。
その気持ちはとても尊いので大切にしたいところです。
ケアマネジャーとしても、そのようなご家族にお会いすると幸せな気持ちになります。
今日はそのような純粋な気持ちを大切にしたいので、少しだけ私が介護現場で見て感じた補聴器の真実についてお話ししようと思います。
2:補聴器が有効な難聴と、あまり有効ではない難聴
2−1:補聴器が比較的有効、伝音性難聴
専門的な話は耳鼻科の先生に譲るとして、難聴にもタイプがあります。
耳の中は外耳、中耳、内耳(がいじ、ちゅうじ、ないじ)と分かれていて、衰えてくる部分によって伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。
伝音性難聴は音を伝える経路(外耳〜中耳)が衰えるタイプの難聴。
音を伝える経路の衰えなので、それを補うには比較的補聴器が有効とされています。
2−2:補聴器が効きづらい、感音性難聴
音を感じる経路が衰えているものが感音性難聴。
通常、耳から入った音は「蝸牛(かぎゅう)」という器官で音を電気信号に変換し脳に伝えます。
その部分が衰えているので、補聴器が効きづらいです。
原因は「加齢」とされることが多く、治療も難しいとされています。
外耳・・・音を集めて伝える役割
中耳・・・鼓膜の奥の部分を指し、音を増幅してさらに奥へ伝える役割
内耳・・・集めた音を「蝸牛(かぎゅう)」で電気信号に変えて脳に伝える役割
2−3:伝音性難聴も感音性難聴も、混合性難聴
そのほか、伝音性難聴と感音性難聴の両方を原因とするのが混合性難聴です。
この場合も感音性難聴の部分の程度がひどいと補聴器が効きづらくなります。
このあたりの難聴のタイプは素人では判断がつけられないので耳鼻科で診てもらうのが最も適切です。
3:補聴器は高価な買い物。一人ひとりに合わせるのが基本
ネット通販を否定する気はないのですが、補聴器は耳鼻科で診察を受けた後に作るのが良いと思います。
耳の形は人それぞれ微妙に異なりますし、難聴のタイプも耳の衰えの程度も人によって異なるからです。
それに補聴器は意外と高価なものです。
人によって経済的な価値観が違うのでなんとも言えませんが、私は補聴器は「高い物」だと思っています。
補聴器は安いもので2万円〜3万円ほど。
相場で言うと5万円〜10万円近くになります。
補聴器は高価なものが良いものであるとは限りません。
一人一人の耳に合ったものが「良い補聴器」です。
耳鼻科を受診し、難聴のタイプを理解し、また衰えの程度も理解した上でネット通販で最適なものを購入するのはアリだと思います。
でも現実はなかなかうまくいきません。
介護施設で施設で働いているときに、せっかく高価な補聴器を買ったのに「聞こえない」「雑音がひどい」などと補聴器を外したまま生活しているお年寄りをたくさん見てきました。
「せっかく家族がプレゼントしてくれたものだけど、、」と申し訳なさそうに言いながら、タンスの引き出しに仕舞割れたままの補聴器もたくさんありました。
その光景を見るたびに、ご家族の気持ちを考えると胸が苦しくなります。
何より本人が「補聴器を付けたら耳がよく聞こえるようになると思っていたのにとても残念、、」と期待を裏切られた思いをされることが側(はた)から見ててつらいです。
今一度、補聴器を贈る前に耳鼻科受診を検討していただけると幸いです。
そして補聴器をプレゼントするにしてもサプライズで贈るのではなく、本人の同意の上、「補聴器7日間無料お試し実施中!