【おすすめカフェ】心の中に存在する思い出の喫茶店「純喫茶せつな」

1:舞台「純喫茶せつな」を観ました!

純喫茶せつなのフライヤー

カフェというより純喫茶。

今回は実際に行ったカフェのお話ではなく、お芝居の中に存在する純喫茶のお話です。

よくできた脚本と演者さんの演技にとても感動しました。

今日は先日鑑賞した「純喫茶せつな」を紹介します。

2:思い出のある純喫茶

純喫茶せつなのフライヤー裏

みなさんにも思い出となるお店がありませんか?

純喫茶やカフェだけでなく、イタリアンや居酒屋など、外食店という括りで言うとあるかもしれませんね。

恋人に告白をした。

告白をされた。

別れ話をした。

別れた。

プロポーズをした。

プロポーズをされた。

などなど、、。

また、仕事においても次のようなことがあるかもしれません。

仲間と夢を語り合った。

具体的な仕事について語り合った。

悩みを聞いてもらった。

仲間の悩みを聞いた。

などなど、、。

あとから振り返ってみると、その出来事が起きた場所は忘れられない場所となっていることがあると思います。

そして、それが特定のお店のときもあると思います。

私たちの人生において、しばしばターニングポイントの舞台となったり。

また何気ない日常の中にあったり。

今回のお話は「純喫茶」が舞台ですが、その中で起きる悲しくも温かい、そして最後はみんなが泣きながらも笑顔になれるような素敵なお話です。

3:リンゴに込められた意味

子供とリンゴの写真

このお芝居には、あるカラクリがあります。

正直、よくできています。

舞台が回転したりとか、そういうのではありません。

私たちの心に響くカラクリです。

お店にはいろいろな思い出がある。

それは私たち一人一人にあります。

十人十色、千差万別。

お店は一つでも、そこに来られるお客様の数だけ「思い出」はある。

私もかつて学生時代に喫茶店でアルバイトをしていたときに、結婚する恋人同士が話をしている場面を見たことがあります。

雪の日でした。

コーヒーを提供しながら、心の中で二人の将来を応援しました。

お店はお客様だけでなく、そこで働く従業員にとっても「思い出」の場所となる。

今回の舞台にはリンゴがある意味を持って登場しますが、そのリンゴが一人一人の思い出をうまく表現しています。

さりげないんですけどね。

あとから「純喫茶せつな」の舞台で、人以外のことを思い出そうとすると、私にとってはきっとリンゴのことが一番に思い出されると思います。

4:いろいろなドラマ

歌手の写真

挫折、夢。

自分の人生。

大切な人の人生。

健康、病。

過去、未来など。

人生には多くのドラマがある。

そういった点で、この舞台は共感することが多い。

若い人から年配の方まで、誰が観ても楽しめると思います。

自分の人生と重ね合わせることができる人も多いのでは?

全くの空想の物語ではなく、実際に起こり得ることのお話。

まさにヒューマンドラマ。

この舞台では鑑賞後に心が温まります。

5:演者の演技が涙を誘う

コーヒー物語のイメージ

隣の人も泣いていました。

私も少し泣けました。

心が温まるお話ですが、途中にいろいろなことが起こります。

そして自分と重ね合わせることもあります。

映画ではない、ライブの舞台。

そこにはスクリーンから伝わるものとは違った、生の「空気」というものが伝わってきます。

舞台ならではの醍醐味。

演者さんと観客が同じ時間を過ごすという「空気」。

正直、演技の良し悪しではない。

演者さんが気持ちを込めて演じるから、観客も感動する。

それはどの舞台にも同じことが言えると思いますが、この演者さんの「気」がとても清々しくて良いんですよ、この舞台は。

ネタバレになりますが、演者の男性の比率が少し低いんですよね、このお芝居。

(注:A班、B班とあり、私が鑑賞したのはB班のお芝居でしたのでA班は違うかもしれません)

B班では演者の女性が男性役をしている場面もありました。

でもこの男性役をしている女性の演技。

とても役に合っていたと思います。

そしてこの演者さんも気持ちが良い。

若くあどけない、しかし夢を持った青年。

才能がある強さの反面、若さゆえの弱さもある。

そういう男の子。

現実世界にも多いですよね。

そんな男の子を女性が演じることで、才能が開花する前の「卵」をうまく表現できていたのだと思います。

ココで書くと舞台の物語に干渉してしまうので書けませんが、この舞台、どの演者さんのどの役も心に響いてきました。

なんというのかな?

技術はもちろんなのですが、気持ちが良いという意味で。

とても素晴らしいお芝居だし、とても素晴らしいチームです。

6:まとめ

花とコーヒーの写真

映画も好きなんですが、私はときどきお芝居も観に行きます。

どのお芝居も演者さんが労力と時間を費やして作り上げたものを観ることには変わりません。

今回もそうでした。

よく言われることですが「気持ちが大切」。

技術は2の次かな?

今回の演者さんの中には役者さんの「卵」もいらっしゃったと思います。

しかし、そんな卵さんの演技にも気持ちがしっかりと入っていてとても感動しました。

映画ではないライブでのお芝居。

映画とは違った「生きている空気の世界」。

デジタルの世の中ですが、「純喫茶せつな」で起きるような物語。

今まさに「この一瞬を大切に生きている」気持ちの込もった演者さんの姿。

そんな姿に感動を覚えました。

もし機会があればあなたも一度ご覧ください。

きっとそれは心を豊かにしてくれるものと思います。